「どうしましょうか。
様子を見る意味でも、今晩は
愛ちゃんを預かりましょうか・・」
検査の後は、記憶がますます定かでは
ないんですが、先生はそういう意味のような
ことをおっしゃったと思います。
預けた方がいいのか連れて帰った方がいいのか、
かなり迷いました。
「発作が起きたときのためには、先生の所の方が
いいのかもしれない…それにメグを見ない方が
落ち着くかもしれないし・・・。
一晩くらいだったらいいかな?」
そう思ったので、
『お願いします。」
と伝え、表情のない愛を見て、心の中で
「頑張ってね!!明日来るからね。」と愛に言って
病院を後にしました。
でも、これが最後になってしまいました。
調子が悪いのに置いていかれて
どんなに不安だっただろう・・・
どんなに寂しかっただろう・・・
この時の愛の気持ちを思うたびに胸が張り裂けそうに
なります。
なぜ、置いてきてしまったんだろう・・・悔いしかありません。
その夜、8時頃先生から電話があり
「愛ちゃんの発作が今出てます。
首が傾いて、眼球が垂直にゆれているので、
『突発性前庭障害』の可能性があります。
今からステロイドで処置をします。
愛ちゃん、預かっておいてよかったです。
発作が起きたので原因がわかり処置もできます。
3~5日で落ち着くと思います。」
というような内容だったと思います。
5日位で落ち着くんだ・・・よかった!!
その時は、預けてよかった・・・そう、思いました。
しかし、愛は・・・愛の大好きなお家に二度と帰ってくることは
ありませんでした・・・。
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