◆とうとう日本でも・・・いま、この国で起こっている事

集団的自衛権

もう、ご存知だと思いますが、昨日の午後、新宿南口で
焼身自殺未遂がありました。

今日は、いつもの健康情報をお休みして、いま
この国で起こっている事をお伝えしたいと思います。

とても、とても重要なことだからです・・・。

『新宿の焼身自殺』この件を、Twitterで知ったのが1時少し過ぎ
でした。

スーツ姿の男性が歩道橋上によじ登って抗議を始めたと。

「集団的自衛権に反対」してるみたい・・・などのツイートと
ともにＴＬに写真が流れてきます。

でも、普通の抗議の延長かな？と、詳細がよく分からない
ので、拡散せず様子を見てました。

2時少し過ぎた時、驚く事に、彼は持参したガソリンを
自らかぶり、そして火をつけました。

私は一瞬、頭が真っ白になりました。

完全に思考停止状態です。

なぜ、何のために・・・

集団的自衛権の行使についてや安倍政権の政策を批判
した後に、最後の言葉は与謝野晶子の「君死にたまふこと
なかれ」から『人を殺せと教えしや』までだったとのこと・・・。

はっきり分かっている事は、彼は自分の利益のために死のうと
したのではなく、この国が戦争国になろうとしている、危険だ、
まさにその瀬戸際の今、何とか阻止しなければ・・という思いで
自らを火の中に投じたのです。

胸がつぶれそうになりました。

涙が止まらず、何も手につかなくなりました。

「戦争で死ぬくらいなら、戦争を止める為に死にたい。」
「これからの世代を戦争から守りたい」

きっと、こういう抗議の思いだったのではと想像しています。

彼の胸中を思うと、いたたまれません。

涙が止まりませんでした。

自分の命の代わりに、この国の平和を、次の世代の人達を
守ろうとしている人がいる・・・。

衝撃でした。

今回の事件は、驚くべき事がたくさんありました。

焼身自殺・・ということはもちろんです。

とうとう、日本もここまできたか・・という思いが真っ先に浮かび
ました。

2番目・・・ＮＨＫを筆頭にメディアは取材していたのにもかか
わらず速報も、まともな報道もしなかったということです。

私は、はなからマスコミへの期待はありません。

でも、今回の件を報道しないというのは、かなり問題だと思い
ます。

ネットをやる人だったら、情報が流れるのである程度は真実を
知る事ができますが、ネットをやらない人も大勢います。

その人達は、いま、この日本でこんな恐ろしい事が起こって
いるということを知らないのです。

この国のメディアは完全に死んでしまいました。

最低でも、彼が何を訴えて焼身自殺を図ったのか、きちんと
報道するのがメディアの責務でしょう・・・。

海外メディアは、どの国もとても早く取り上げました。

次々に外国メディアが取り上げたという情報がＴＬに流れました。

どの国も、起こった事を、そのまま伝えてました。

「安倍に抗議」「日本の軍事政権の変化に・・・」「集団的
自衛権解釈変更に抗議し・・・」と、ちゃんと理由も報道して
いました。

地球に衝撃が走ったように思いました。

ところが、この国が報道を始めたのは、今日(6月30日事件の
翌日)の午前8時30分過ぎからでした。

フジは焼身自殺未遂報道するも理由は一切触れず。
テレ朝は焼身自殺未遂報道と集団的自衛権に抗議しての
自殺未遂だと報道。

いずれにしても海外メディアよりかなり遅く、違和感を感じざる
を得ません。

そして、奇妙なことに知らないのは当事国の民だけなのです。

自分の住んでる国で起こってることなのに…知らないのです。

日本で起きてることを知るには海外メディアを見よ、と、よく
言われます。

311後も、そうでしたね。
同じです・・・。

こんなバカな話しってあるでしょうか？

この国はもはや北朝鮮や中国以下なのです。

日本のマスメディアは、「安倍首相の極右政治に、ついに抗議の
焼身自殺未遂」くらいのタイトルで報じるべきニュースです。

マスゴミを信じてはいけません、これだけははっきり言えます。

こういうコメントもありました。
　↓
『普段から自殺報道ガイドラインを遵守し、自殺報道に極めて
抑制的なイギリスBBCが、なぜこれだけ大きく報道しているかに
注目しなければならない。

日本の公共放送は集団的自衛権反対の声が大きくなることを
抑えるために、WHOの自殺報道ガイドラインを逆手にとっては
いないか。』

3番目に驚いた事は、若い人々が、「迷惑だ」「バカだ」などと
言ってることです。

若い人、皆が皆ではありません。
でも、とても目立ちました。

よ～く、考えてほしいのですが、集団的自衛権解釈変更で、
戦地に行かされるのは、若い方々です。
(日本を守る為ではありません。アメリカを守るためです！)

決して、このおじさんの年代(５～６０代)ではありません。

このおじさんが、命を賭けて守ろうとしたのは、平和なこの国
であり、若い方々なのです。

それが、分からない事は、とても恥ずかしく愚かで悲しい事です。

「日本人よ目を覚ませ！」・・・彼は、こう叫びたかったことで
しょう。

ＴＬに以下のツイートも流れてました。
　↓
『焼身自殺未遂…日本が戦争国家になるかの瀬戸際で
無関心な日常が流れていくことに恐れを抱いた彼の気持ち…。
助かってよかった。
しかし、「千人近い人が燃える人を目撃することになった」と
迷惑そうなコメントはなんだ！
何が問題か報道を！
県議会に対しても国に意見書を出すよう働きかけていきます。』

彼は、スーツを着、ネクタイもちゃんと締めていました。
スーツ姿も、あの場所、あの高さも、全て計算していたと思います。

目立つように、そして狂人と思われないように、そして、巻き添えに
なる人がいないように・・・と。

彼の人柄がよく分かるような気がします。

座り込んで抗議してる横には、小さな花束がおいてありました。

きっと優しい人なのでしょう・・・。

一命を取り留めたこと、本当に良かったと思うと同時に、今後の
彼のこと、家族のことを思うと、胸が苦しくなります。

４番目・・・自民党の議員の余りのひどさに愕然としました。

北海道の小野村議員(自民党)が、迷惑だ、バカだと…。
　　↓
『@onoderamasaru 集団的自衛権に反対して焼身自殺と？
…これは公衆の場での迷惑極まりない行為であり、明らかに
犯罪だ。
又、死にきれずに多大な方々に迷惑をかけた愚行だが…』

こんな心ない人が議員をやってるなんて…。

議員は、最低限、命の尊さは分かっていると思ってました。

命を守るのが、議員ではないのでしょうか？

とにかく、悲しく、重く、いろんな事を考えさせられた事件でした。